人間の感覚や感情に働きかける「空間の質」を大切にした建築をつくるという信念を軸に、人が暮らしの中でより多くの豊かさや愉しさを得ることができるよう実践・探究を積み重ねている同社。人は空間の中を動き、視点を変えながら日常の中で様々なシーンに出会い、時の流れの中で感覚や感情は振れ幅をもって大きく変動する。それと同時に、落ち着く場所や居心地のよい場所も、その時々の気持ち次第で絶えず変化するものと考えている。「人の表情のように、空間にも多彩な表情を。」
その時々の気持ちに寄り添う居場所を生活空間に重層的に織り成すことで、人は日々の暮らしの中でより多くの豊かさや愉しさを獲得することができるはず。「五感で感じる仕掛けをつくる」「場所の特性を読み解き関係性をデザインする」「普遍的な価値を追求する」という3つのアプローチから個々の感覚に寄り添った建築を考え、空間への新たな価値を提案している。