子どもの小学校入学に合わせて家づくりを行なったOさん。夫婦の好みは、「和の家」。「2人とも昔ながらの古い家で育ってきたので、落ち着いた畳のリビングが理想でした」。
　そんな想いを実現したO邸。素足で歩くのが気持ちいい杉のムク材フロアや、立体感が趣深い珪藻土の塗り壁など、家じゅうが健やかな自然素材に囲まれている。縁側や格子戸、床の間、玄関の敷台など、和のエッセンスが散りばめられ、日本人の心にすっと馴染む心地よさがある。理想だった畳敷きのリビングでは、親子揃って座ったり、横になったり、思いおもいにのんびりと過ごしているのだそう。
「この家は、木や塗り壁、畳など、時間を経るごとに少しずつ風合いが変わっていく素材に囲まれています。だから住むごとに、どんどんと愛着が湧いていくのが好きなんです。住んでから2年経ちますが、建てた当初より、ますます家のことが好きになっていますね」と、晴れやかな表情で語ってくれたOさんであった。