T邸の仕切りといえば、トイレとお風呂と寝室ぐらい。あとはゆるやかに空間が広がっている。「小学生と幼稚園児の子どもたちと、快適な暮らしをするためには…と考えていった結果、仕切りの少ない家になった」とTさん。広い土間玄関とLDKをつなげているのも、キッチンに立つママが、土間玄関で遊んでいる子どもの様子がわかるようにとの配慮からだ。また、子どもたちのためにつくった2階のセカンドリビングも、1階とは吹き抜けでつながるオープンな空間に仕上がっている。小学生の子どもは、友だちを連れてくるとセカンドリビングへ。大人は、2階の子どもの気配を感じながら、1階でのんびり。程よい距離感があるので、お互いに気を使わずに過ごすことができるのも魅力だ。そして魅力はもう一つ。空間が仕切られていないから、家の中での温度差が発生しないそう。「1階にいても、2階にいても、洗面所にいても、どこにいても快適です」。