奥様の実家が所有する広大な土地の一部を使って家を建てたご夫妻。
　土地には、亡くなったお父様が生前ミカンやプラム、イチジクといった実のなる樹木をたくさん植えており、季節ごとの味覚を楽しんできたそう。

　樹木をできる限り残し、「自然と暮らしのいい関係の模索」が、新居の最大のテーマ。
　施工したK-ハウジングは、内外が溶け込むプランが得意な住宅会社だ。

　元々あった自然の中に、建物が舞い降りてきたかのようなつくりのY邸。
　北側一面の窓からは、森のような木々を間近に望むことができる。
　木々との距離をより短く感じさせているのが、屋根が掛かったウッドデッキの存在。室内と外との〝仲介役〟として、風景と室内を溶け込ませている。

　冬には強い北風にさらされる立地の特性を考えて、ウッドデッキの一部は雪囲いのようなつくりになっていて、厳しい冬の気候から暮らしを守る役割も担っている。