実家の敷地を利用して家を建てたSさん。実家のリノベーションも頭をよぎったそうだが、「二世帯で暮らしても、お互い気をつかうだけ」と、実家と絶妙な距離を保ちつつ、夫婦が豊かな人生を過ごすための住まいを叶えた。
　建てたのは、Kーハウジング。庭をいかした気持ちのいい住まいを得意とする地元小松のビルダーだ。
「老後も快適な平屋的な住まいを」という要望に応えた住まいは、将来は夫婦の寝室として使うことを想定した二間続きの和室がユニーク。和室は子ども室として使われているが、「勉強部屋ではなく、あくまで子どもが寝るための空間」という割り切りぶりだ。
　3つの庭が住空間を囲むよう配置された住まいは、どこからでも庭を望むことができ、約29坪というサイズを感じさせない広がりがある。
「結婚して10年が経って、自分たちに必要なものが見えてきました。家全体がコンパクトなので、家事も効率よくできます。新婚時に建ててたら、きっと子ども中心の住まいになっていたでしょうね」