子どもの成長に伴って、アパートが手狭に感じられてきたのが家づくりのきっかけだったというTさん。「狭さに加えて、日当たりの悪さもストレスでした。だから新しい家は、のびのび過ごせて、明るい家であることが第一条件だったんです」。
　そんな想いを実現したT邸。LDKには、昼間は電気が必要ないくらいたっぷりと光が注ぎ、スケルトン階段の吹き抜けのおかげで、開放感も抜群。2階に設けた大きな窓が、まるで風景を切り取る額縁のように、線路や田園風景といった景色を映し出して、非常に気持ちがいい。
　光だけでなく、空気もよく通るのがT邸の特徴。玄関とキッチン、リビングと和室、1階と2階、どの空間も仕切りなくつながっており、風通しがよく清々しい。「どこにいても家族の気配が感じられるので、小さな子どもがいても安心なんです」。光と風に満ちた空間に、今日も家族の声が響き渡るT邸であった。