結婚が決まると同時に家づくりをスタートさせたTさん夫妻。「家賃を支払うのは無駄だなと思って。知識ゼロでハウスメーカーの展示場へ行きましたが、全然ピンとこなくて。住みたいと思える家がありませんでした」と振り返る。そんな中、昔から知っていた米田木材へ相談へ。ネイティブ柄が好きで、そういう家に住みたいと設計者に伝えたところ、「『板張りで、バッファローの骨とか似合う感じですよね』と、僕たちがイメージしていたものをすぐにわかってくれて『そうそう！　それいいですね！』って意気投合したというか。提案してもらった間取りも、細かい部分は修正してもらいましたが、水まわりがうまくまとまっていて、いい感じだなって」。
　家具はTさん夫妻がこの家に合わせて新調したそうだが、設計者にとっても正にイメージ通りだったとか。造り手と住まい手、両者のイメージをぴったり合致させることが、「いい家」を作り上げるコツなのだと、つくづく思い知らされる住まいだった。