住宅関連会社に勤めるご夫妻が2020年に建てた住まい。「10年、20年先を見据えた高性能な住まいを」という想いから、プレウォール工法で建てた住まいは、UA値0.46、C値0.2で、今の基準でも、断熱等級6をクリアする高いスペック。
　加えて、T邸で重視されたのが自然の風や光を取り入れるパッシブ設計。夏場は特にその効果が実感できるそう。
　「ウッドデッキに掛かる屋根が日陰をつくってくれるので、室内が暑くならず、エアコンをつければ10分ぐらいで、涼しくなります」。
　東南角の立地をいかした設計は風通しもよく、初夏であればエアコンなしで快適に過ごせるそう。
　高い気密性と床・天井に用いた天然木の相乗効果で、湿度も55〜60％ぐらいをキープ。じめじめとした不快な思いをすることもないそう。
　広がりのある室内に、和モダンな雰囲気など、上質なくつろぎ感が漂うT邸は、〝住宅のプロ〟が建てた住まいらしく、普遍的な価値が備わっている。