親族から土地を譲り受けたことをきっかけに家づくりをスタートしたF夫妻。左官職人である奥様の父から、「ここなら安心して任せられる」と太鼓判を押されたのが住空間だった。「今は夫婦二人と猫一匹の生活ですが、将来は親族との同居も考えられるので、高齢者も使いやすいシンプルな同線の小さな家を希望しました。片流れ屋根で梁を見せたり、父の提案で古材や石材を取り入れたり、解体した蔵の扉を利用したりと、とにかくやりたいことがたくさんあって…。でも住空間さんは、そんな無茶な要望もコンパクトな間取りの中で上手に盛り込んでくれました」と奥様。一方、ご主人は「玄関戸は特に、自分の思いを通しました」とのこと。玄関戸に錆を意匠として取り入れるために、鋼板を雨ざらしにして放置し、錆の熟成を待って扉に張ったというこだわりぶりだ。こうした全て土に還る素材を使っているからこそ、存在感のある意匠と心地よさを両立できたのだろう。
階段側の壁面には、奥様の父からのたっての希望で大谷石を使用。チャコールグレーに塗装された天井とのコントラストで、空間をよりすっきりとした印象に演出。
解体した蔵の扉をリビングドアとして再利用。長い年月によって積み重ねられた重厚感はまさに古材ならでは。それでいて現代のデザインと自然と馴染んでおり、住む人のセンスを感じさせる。
片流れ屋根のシンプルなスタイルながら、錆を意匠とした玄関戸が存在感を放ち、個性あふれる外観に。
カウンター付きキッチンの手前は、ダイニングテーブルのスペースを確保しても広々とした空間に。また、お風呂や洗濯スペースなど、水まわりもすぐ近くに集中させており、家事動線にもしっかり配慮されている。
柱や梁も古材を利用。職人の手によって再び命が吹き込まれた姿は、力強く味わい深い。その存在感に負けない空間となっているのは、素材の多様性、質感の変幻性をデザインに取り入れているから。
柱や梁も古材を利用。職人の手によって再び命が吹き込まれた姿は、力強く味わい深い。その存在感に負けない空間となっているのは、素材の多様性、質感の変幻性をデザインに取り入れているから。
種類 | 新築 |
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価格帯 |
2000〜2499万円 ※竣工当時の価格になります |
延床面積 | 99.37m²(30.05坪) |
家族構成 | 50代男性+30代女性 |
竣工年月 | 2016年2月 |
会社名 | 住空間 |
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住所 | 富山県射水市戸破3262-5 |
会社の強み | デザイン / コストパフォーマンスが良い / アフターメンテナンス |
TEL | 0766-50-1627 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |