玄関ホールの建具は、先祖代々から受け継ぐ蔵の扉のリメイク。客間とご主人の部屋には群青色の左官壁をあしらい町家風に。太い柱や梁を組み合わせた現し天井のＬＤＫは、シャープなステンレスキッチンをアクセントとした。スポットライトが漆喰壁を照らす廊下には、左右に収納と水まわりを配置するなど、機能性も抜群だ。

「現代的なデザインを上手にエイジングして、懐かしい雰囲気を生み出していることに、一番感動しました」と、新居に満足さを滲ませるご主人であった。

廊下にはスポットライトを配置して、単なる移動空間ではなく、LDKへの期待を高める空間とした。

造作の洗面台を置いた洗面室は、家族が一度に身支度できる大空間。

玄関ホールの箱型の照明も、蔵にあった調理器具をリメイクしたもの。

のどかな田園風景に溶け込むような古民家風の外観。深い軒と格子をアクセントに、町家風のニュアンスも加えた。