東京から引っ越してきたTさんの住まいのコンセプトは、ずばり「ステイ・バケーション」。「富山に来てから、家で過ごす時間が多くなって。だったら、住まいが休息の場であり、楽しみを生む場にもしたいと考え、ありきたりじゃない、自分たちらしい住まいが欲しいと思いました」。いくつかの住宅メーカーと出会う中、理想に近い家を作っていたのが住空間だったという。
「サーファーズハウスみたいな家に憧れていたので、『古材を使ったらどうか？』と提案してもらってぴーんときました。これを使ったら、いい感じになるだろうなって」とTさん。設計士と色味から細部の造りまで相談し、キッチンから洗面、トイレの棚まで、全て造作した。「もちろん、既製品よりコストは上がるんですが、ずっと過ごすことを思えば安い買い物というか。せっかく家を建てるなら、細かいところも絶対にこだわるべき！」と語気を強める。訪れる全ての人が「かっこいい家！」と驚嘆する秘訣は、そこにあるのだろう。