住宅設備の会社を営み、多くの住宅会社の家づくりに携わってきたご夫妻が建てた住まい。
　建材の知識も豊富で、天井のラワンベニヤやソリド、格子といった仕上げ材は、すべて「自宅に取り入れたい」と、二人が目をつけていたお気に入りをリクエストしたそう。
　依頼先に選んだ住空間については、「いい職人がそろっていて、仕上がりがきれいなのが凄い」と評価する。
　一方、設計を担当した大谷さんは「癖が強い素材同士をどう上手くまとめるか、調整に苦労しました」と振り返る。そのうえで、導き出した答えが「和モダンのカジュアルダウン」という独自のテイスト。
　個性が強い素材をきれいにまとめつつも、カチッとし過ぎず、“着崩し上手なファッションリーダー”のような住まいを生み出した。