Oさんにとっては、2回目の家づくり。結婚と同時に建てた家は「何も考えていなかった」と話すように、収納も少なく、雑然としたリビングが奥様のイライラの元になっていたそう。
　新居は、前の住まいとは打って変わって、すべての空間がゆったりしている豪邸。作造では、一棟ごとに住まいのコンセプトを漢字一文字に込めているが、O邸の場合は「氣」。そこには「心を開放し、いい氣を取り入れる」といった想いが込められている。
「氣」に込めた想い通り、大きな窓越しに中庭のグリーンカーテンを望むリビングは、ソファに腰掛けるだけで心をときほぐし、非日常の贅沢な時間を過ごすことができるそう。
　1階に主寝室のある住まいは、ワンフロアで暮らしが完結し、平屋のような住み心地。リビングが自然と片付く収納で、奥様もノンストレスで過ごせるそう。
　ご主人のお気に入りは、玄関アプローチ。「この長いアプローチを抜けると、気持ちのオンオフの切り替えができるんです」。