「昭和の家」という言葉がぴったりの住まいは、ご夫妻がお気に入りの古民家カフェがモチーフ。居間と和室に2つの土間がつながり、ご近所さんや友人が気軽に遊びに来られる、外に開かれたつくりになっている。

「『サザエさん』のような暮らしがしたかった」と話す奥様の想いを反映したのが、居間のちゃぶ台。「家族一緒にご飯を食べて、テレビを見る。そんな毎日がすごく嬉しいんです」。

暮らしを支える住宅性能は新築ならでは。床暖房と薪ストーブで、冬でもご主人は半袖で暮らしているそうだ。

九谷焼作家の手による手洗いボウルがあるトイレ。便座カバーは装飾性と抗菌性のある漆で仕上げた。

一段下がったキッチンの床も土間仕上げ。床には床暖房が入っていて、冬も快適。キッチンに立ったときに居間でくつろぐ家族と目線が合うようになっている。

2階の天井高を抑えることで平屋のような佇まいを見せる外観。