珪藻土と無垢の木に包まれ、自然素材のぬくもりにあふれるY邸。だが、壁を見ると、所々に塗りムラが…。それもそのはず、Y邸はTAKATA建築が提案するハーフビルドの家づくり「作家(ツクルカ!)」で建てた第1号の住まい。「コロナ禍で思うようにならないことが多い時だからこそ、子どもたちの記憶に残る家づくりがしたかったんです」と奥様。
LDK以外の壁は、すべてYさんご家族とご両親、友人の共同作業で塗ったそう。「左官職人さんが付きっきりで面倒みてくれましたが、プロの仕事のようにはいきませんでした。でも、壁を見ると今でも、その時のみんなの顔が思い浮かびます」。
寝室が1階にあり平屋的に暮らせる間取りや効率的な家事動線、どことなくノスタルジーを感じさせるリビングなど、住まいとしての完成度も高いY邸だが、それ以上にちょっとクセのあるコテ跡が、住まいをかけがえのないものにしている。
リビングはTAKATA建築らしい真壁のつくり。古色に塗装した構造材とアーティスティックなデザイン建具がレトロな雰囲気を漂わせている。
家族一緒に料理が作れるセパレートキッチン。
「珪藻土に包まれた家で暮らして気付いたのは、室内の空気感が一定だということです。夏場も、熱がこもったムワッとした感じがなく、サラッとしてるんです。光を柔らかく拡散する、しっとりとした風合いも気に入ってます。床のムク材もいい感じ。足触りが柔らかいので、裸足が気持ちいいです」。
みんなで悪戦苦闘しながら壁を塗ったサンルームは、思い出が詰まった空間。
上手い下手関係なく、楽しみながら家づくりに参加できるのが「ツクルカ!」の魅力。
照明がもたらす陰影が美しいトイレ。
オープンなシューズクロークが備わる玄関。
構造用合板むき出しの子ども室。自由にDIYできる余白を残している。
空間ごとに珪藻土のカラーを変え、塗り分けているのもY邸らしさ。
「トレンドを押さえつつ、流行りじゃないものを」という難しいオーダーに応えたリビング。珪藻土の壁は、人気の建材であるデザインコンクリートのようなマットな質感に仕上げて、古色に塗装した柱・梁やレトロ感のあるデザイン建具といった情緒的なパーツを組み合わせることで、和でも洋でもない、独特な雰囲気の空間をつくり上げている。
室内とは異なり、現代的なデザインで仕上げられている外観。
要望に応じて、セルフビルドの内容や範囲を決められるのが「ツクルカ!」のよさ。「自信がない」という人でも、無理なくセルフビルドにチャレンジできる。Y邸の場合、水まわりや寝室といったプライベート空間の珪藻土は自分たちで塗り、LDKはプロが仕上げている。家づくりに直接参加することで、思い入れがある住まいをつくることができる。
種類 | 新築 |
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価格帯 |
2500〜2999万円 ※竣工当時の価格になります |
延床面積 | 110.37m²(33.38坪) |
家族構成 | 夫(40歳) 妻(40歳) 長男(9歳) 二男(5歳) |
竣工年月 | 2022年3月 |
会社名 | 株式会社TAKATA建築 |
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住所 | 石川県金沢市横川4丁目180番地 |
施工エリア | 石川県 |
会社の強み | デザイン / コストパフォーマンスが良い / 自然素材 / アフターメンテナンス |
TEL | 076-243-0151 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |