楓や桜、ナラ、レッドシダーといった様々な樹種のムク材が住まいを彩っているH邸。木そのものの木肌の色、風合いがデザインの一部になり、落ち着き感がありながら、軽やかな雰囲気を演出している。

住宅密集地という立地を踏まえ、中庭を囲むように「コの字」型となっている建物には、三方から光が差し込み、室内はとても開放的。「キッチンに立つと、中庭や群青の壁が美しい和室、格子ドアといった町家風情の風景が広がっていて、楽しく家事ができるんです」。

ご夫妻がこだわった階段部分の出窓。子どものスタディスペースとしても使えるよう考えたそう。

勾配天井で広がりを演出した寝室には、広々とした小屋裏収納もつながっている。

造作したリビングのドアは、桜をモチーフにした組子をあしらった手の込んだつくりになっている。

塗り壁とレッドシダーのコンビネーションが印象的な外観。