「自分たちの身の丈に応じた、コンパクトな住まいでいい」と、割り切ったご夫妻が選んだのが安藤建築事務所。インスタグラムをフォローし、「普通じゃない」作風が気に入ったそう。

　延べ床約27・5坪の住まいは、4層からなる立体的な空間構成が特長。一つひとつの部屋は広くはないが、吹き抜けで各部屋がつながっていて、ワンルームのようなつくりになっている。「数字的には小さな家ですが、スキップフロアで構成される室内は圧迫感がなく、広く感じます」とご夫妻も嬉しそう。

「コンパクトな家は、温度や湿度の管理がしやすく、建築・維持コストを抑えられるのがメリット」と安藤さんが話すように、UA値0・39、C値0・08という抜群の断熱気密性を誇る住まいは、エアコン1台で最適な室内環境を保つことが可能。当然、電気代も節約できる。

　窓から望む里山や田んぼの風景も魅力のK邸。季節ごとののどかな景色が、暮らしの質をより高めてくれる。