祖父の家があった敷地に、離れて暮らしていたお母様と一緒に暮らす二世帯住宅を計画したTさん。

　いい距離感で暮らせるよう、完全分離型とした間取りと同じぐらいに大切にしたのが、庭との関係性。
アシストプラスアルファを依頼先に選んだのも、ウチとソトがつながる気持ちのいい住まいをたくさん手がけているからだった。

　建物と庭を同時並行で計画したT邸。敷地の2／3は庭で、前後の庭に囲まれる感じで建物がたたずんでいる。
「庭の木々が成長し、何年か先には雑木林の中に溶け込んでいるような家を目指しました」とご主人。

　住まいは南側の芝生庭に向けて大きく窓が開いていて、お母さんの部屋からも、子世帯のLDKからも、緑の庭が眺められる。
「緑がすぐそばにある暮らしは、気持ちがよくて、何気ない景色に心が安らぎます」。

　風通しや朝昼夕で変わる日差しの入り具合も考えたパッシブ設計のT邸。
自然の恩恵を暮らしの中で感じられるのも魅力である。