住まいのテーマを「大正ロマン」にしたTさん。和洋折衷の室内は、レトロ感が漂い、心が和む落ち着いた佇まいを見せている。
　雰囲気をより盛り上げるのが、地元の伝統工芸を活かしたディテールの数々。富山市の「タニハタ」による組子らんまや高岡市の「FUTAGAMI」の真鍮スイッチプレート、同市「モメンタムファクトリー・Orii」の銅タイルといったアイテムは、ご夫妻のセレクト。「家づくりを通して、富山の伝統工芸に触れることができ、改めて、その魅力、奥深さがわかりました」。
　見た目とは裏腹に、住宅設備は最新仕様。太陽光発電とエネファームを組み合わせてゼロエネを叶え、スマホ連動型のインターフォンも搭載している。「快適な暮らしを支える設備は、レトロじゃダメですよね」。