高台に位置するM邸は、海が見え、緑に囲まれた平屋の住まい。「仕事の関係上、２拠点での生活が必要になり家づくりを考えました。この生まれ育った故郷で家を建てるなら海が見える場所にしたいと常々思っていました」とMさん。「中部ジェイ・シィさんなら景観に配慮し、私たちの要望を取り入れた家を建ててくれると思っていました」と、振り返る。
　配置にこだわったLDKの大開口からは、日本海だけでなく、能登の自然も眺められる。「風通しがいいので、日中は窓を開けて過ごすことが多く、昨年の夏はエアコンを使わない日がほとんど。夜は一回も使いませんでした」。開閉式の天窓を設けたのもポイント。こもった熱の排熱を効果的に行い、新鮮な空気を取り込み、省エネにもつながる。
　焼杉の外壁、ムクの床、珪藻土の壁と、自然素材が随所に使われている。「ムクの床がやわらかくて気持ちがよく、ゴロゴロしている内につい寝てしまいます」。