ご夫妻の想いを形にしたのが、ヘリンボーン柄の装飾壁。吹き抜け空間をいかした圧倒的な存在感で、この住まいの象徴的な空間になっている。開放的なLDKにつながるのが、カバードポーチ。「冬入居なので庭遊びは先に取っておきます。庭に人工芝を敷いて、BBQやビアガーデンを楽しみたいですね」と、ご主人は季節が変わるのを待ちきれない様子だ。ヴィンテージ感を演出する古色に塗装した床、マリンブルーの壁紙が映える洗面所、ディテールにこだわったキッチンと、暮らしを楽しくする仕掛けがいっぱいのT邸。「おうち時間が楽しくて仕方ありません」。

LDKの床は、家族みんなで仕上げの塗装をしたそう。造作のキッチンキャビネットには、奥様がセレクトしたハワイアンモチーフの取っ手を取り付けた。家ができる過程を楽しめるのがセルフビルドのよさ。桐工房では施主参加型の家づくりを積極的に提案している。

庭を楽しむために、88坪の敷地に対して建物は約36坪とコンパクトサイズに抑えられているT邸。カバードポーチは道路から見えない位置に設計されており、プライベート感たっぷり。LDKの吹き抜けと庭に視線が抜けることで、面積以上の開放感を演出している。

「サーファーズハウスに憧れていたので、カバードポーチは譲れない条件でした。リビングとフラットにつながっているので、裸足のまま出入りできて、リビングの延長として日常使いできます。春になったら、ここで音楽を聴きながら、BBQをしたりビールを飲んだりして、思いきり楽しみたいですね。」

カバードポーチのウッドデッキは、リビングとフラットにつながる。

マリンブルーの壁紙が印象的。思わず楽しい気分に。

マリンブルーにボタニカルなアクセントクロスを組み合わせたオシャレな2階トイレ。

グレーのガルバリウム鋼板をベースにレッドシダーが映える外観。