吹き抜けの高窓からたっぷりと光が差し込むＬＤＫは、30帖を超える広さもさることながら、ワイドな窓を介してつながるテラスとの一体感が魅力。テラスは外からの視線を遮る塀で囲われているため、内外一体の開放感を存分に楽しむことができる。

木質感あふれる温かな雰囲気の中に格子戸を取り入れ、ほんのりと散りばめた和のテイストが心地よさを高めている。床にテラスと同じタイルを使った書斎は、インナーテラスのような使い方ができる空間。冬の楽しみである薪ストーブは住まいを暖めるだけでなく、炎の揺らめきが癒しをもたらしている。

H邸にはテラスのほかに坪庭もプランされており、LDKはテラスと坪庭に挟まれる形で構成されている。住宅地であることを感じさせない開放感は2つの庭と吹き抜けの効果。坪庭は浴室からも眺めることができ、家にいながら温泉風情を楽しむことができる。

テラスとフラットにつながる書斎は、床をテラスと同じタイルで仕上げることで内外の一体感をより効果的に演出している。汚れをサッと掃除できるのがタイルの床の魅力。室内でありながら、ラフに使える空間がリビングとはひと味違うくつろぎをもたらしている。

キッチンは、家事室と水まわりがつながり、効率よく家事ができるようになっている。

「玄関アプローチやテラスの植栽は自分たちでトライしました。外からの視線を塀で遮ったテラスはプライベート感たっぷり。天気のいいときには窓をオープンにして、室内とテラスが一体となった開放感を楽しんでいます。人目を気にせずBBQができるのもいいですね。」

障子や畳など、飛鳥住宅の確かな技が感じられる。

アーチ状の下がり壁がアクセントになっている洗面所。

落ち着きある和風でコーディネート。

高窓のある吹き抜けはご主人のこだわり。

台形の敷地を有効に使ったスケール感のある外観。