構造・工法

選ぶ構造・工法によって住まいの強さやカタチが特徴づけられます。新築が決まったら、依頼先よりも先に工法を選びましょう。

住まいのスタイルを左右する工法選びは慎重に

住まいの構造は大きく分けて「木造」「鉄骨造」「RC(鉄筋コンクリート)造」の3つに分けられる。構造・工法は住まいの強さを決定するだけでなく、家族の求めるスタイルを実現できるかどうかをも決定させる重要なものなので、どこでどんな住まいに暮らしたいかを十分に考えてから選ぶべきだろう。各ビルダーは得意とする工法をそれぞれ持っているので、工法を先に決めることで、依頼先も選びやすくなる。

  • 【パネル工法】

    線で組み立てる軸組工法とは異なり、パネル工法は面で空間を構成する工法。2×4工法を例にすれば、2×4インチの角材を45センチ間隔に配置、その上に合板を張り付けパネルを形成、この面(パネル)で家をつくるため、気密性が確保しやすい。

  • 【軸組工法】

    木造・鉄骨造を問わず、柱と梁、筋交いを基本にした骨組みを家の骨格とする工法。構造上の制約が少なく、各軸(柱と梁、筋交い)の位置や長さを比較的自由に設定できるため、開口部の大きなプランや間仕切りの変更がしやすい。

  1. コンクリートの基礎の上に土台を固定し、その上に柱や梁などを組み合わせて骨組みを構成。そこに壁・床・屋根などを付加して家を構成する。柱・梁・土台などの軸材の設計が自由にできるため、開口を大きく設けたり、和室に似合う真壁づくりや洋室に似合う大壁づくりにも対応するなど、あらゆる住まいのスタイルを実現できる。さらに、自然素材である木の良さを存分に活かした家づくりができ、竣工後の増改築のしやすさや、住み替え時の解体が他の工法に比べて安価なのも特徴の一つ。

  2. 輸入住宅でよく耳にする2×4、2×6工法もその一つ。基礎の上に床根太を一定間隔に並べ、構造用合板を貼り付けて床を形成。その上に木材を枠で組み上げ、構造用合板を打ち付けた枠組み壁を組み立て家を構成する。四方の壁、天井、床の6面をパネルで構成するため、建物にかかる力を面で分散させるため、優れた耐震性を発揮する他、気密・断熱性にも優れるといわれている。また、工場生産させる建材は品質のばらつきが少なく、現場合わせが必要ないため、工期が短いのも特徴。

  3. 丸太材や角材を水平に積み重ね、構造壁をつくりあげる工法。各材が交差する部分は、交互にかみ合せた上、ボルトを通すのが一般的。その風貌から輸入工法と思われがちだが、古くは正倉院の校倉造に似た工法であり、日本の風土にもなじみ深い。調湿性に富み、断熱性、保温性に優れる木そのものが構造体であるため、見た目以上に快適な住空間を提供する。ただし、メンテナンスはそれなりに必要で、家を暮らしの一部として楽しみたい人にぴったり。

  4. 木造在来工法に用いる木を軽量鉄骨に置き換えた工法と考えると分かりやすい。ラーメン工法と異なり、柱のみだけでなく、筋交いも必要となる。木造と大きく異なるのは、木は限界を超えると折れてしまうが、鉄は曲がるため、家が崩壊する前に脱出する時間を稼げるなどのメリットがあげられる。間取りの自由度はラーメン工法に劣るが、各建築メーカー独自の工夫が施された混構造化も進んでいる。

  5. 重量鉄骨の柱と梁を接合したフレームで家を支える。中高層建築によく用いられる工法で、住宅では主に3階建てに使われる。太い重量鉄骨を使ったフレームは、鉄骨の接合だけで構造強度を確保するため、耐力壁やブレースを必要せず、柱の間隔を大きくとった大空間をつくれるなど、間取りの自由度が高い工法だといえる。ただし、木造に比べてコストは高く、数の少ない柱に大きな力がかかるため基礎も丈夫に作らなければならず、時に地盤改良も必要となる。

  6. 鉄筋を組み枠型をつくり、コンクリートを流し込む現場施工の壁式工法と軸組工法、工場生産のコンクリートパネルを現場で組み立てる工法があるが、住居建設では一般的に柱や梁の出っ張りが少ない壁工法が多い。間取りのプランに若干の制限が加わるのは他の壁工法と同じ。シロアリによる害や腐食、耐火性に優れるため、強度、耐久性に優れた工法と考えられるが、コンクリートの質や鉄筋を組む技術次第ではそうとも言い切れない。また、家の重量が大きいため、土地条件によっては地盤改良が必要となる。コストは高め。

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